菩提寺にご挨拶に行く
お寺に挨拶に行く(仏教の場合)
葬儀社との打合せが済むと、式の日までのできるだけ早い日にお寺にお伺いして
ご住職にご挨拶に伺い、故人の生前の思い出や、どんな仕事をして、どんな功績が
あったとか、故人の人生観などをお話して、戒名決めていただき、お布施の
話もします。
戒名とお布施
戒名は仏教において、仏弟子となった証であり、亡くなった後に授けられます。
戒名は宗派によって付け方が異なります。一般に付け方として、故人の名前や
生前の生き方、功績にちなんだ文字を一文字、仏教の経典からとった一文字を
とって戒名につけていただきます。
戒名は「院号」「道号」「戒名」「位号」の四つから構成されていて、
位牌の上から
院号・・・故人功績に応じて
道号・・・人柄や個性に沿って
法号(戒名)故人名前から一文字
位号・・・年齢、性別、寺院への貢献度 居士、大師、信士、信女、他
以上のように付けられます。
戒名は位があり、主に院号が付いたり、位号の付け方でお布施の金額が
異なってきます。
お布施は、式の読経や戒名授与の謝礼としてご住職にお渡しする金銭の事です。
金額に明確な決まりはありませんが、各お寺ごとに、金額が決まっていたり、
お気持ちの金額でと言われるところもありますが、そういうところでも、
おおよその金額があるようなので、失礼ではない形でご住職または、奥様に
金額をお伺いした方が、自分で判断してしまうよりはよいと思います。
他宗教
神道・・・お布施とは言わず御祭祀料といいます。戒名というものはありませんが、
生前の名前に年齢によっての諡(おくりな)が付いて最後に命(みこと)となります。
諡・・・・0~3歳 男女ともに 嬰児(みどりご)
4~6 歳 男 稚児(ちご、わかいらつこ)
女 稚児(ちご、わかいらつめ)
7~15歳 男 童男(わらべ)
女 童女(わらめ)
16~19歳 男 彦,郎子彦(ひこ)
女 姫 (ひめ)
20~40歳 男 男、郎男 (いらつお)
女 女、郎女 (いらつめ)
41~70歳 男 大人(うし)
女 刀自(とじ)
71歳以上 男 翁 (おきな)
女 媼 (おうな)
例)・・・・・〇〇 〇〇大人命 (〇〇 〇〇うしのみこと)となります。
カトリック・プロテスタントはとくに戒名のようなものはありません。
お布施ではなく、教会への献金、神父、牧師さまや聖歌隊、オルガン奏者への
「お礼」になります。
私の場合、ゴールデンウイーク中の事でしたので、火葬場の空き日程
ご住職のご都合で、葬儀社と打合せから式の日まで一週間近く空きました。
打合せの翌日にご住職にご挨拶にお伺い、戒名のお話、お布施のご相談をしました。
戒名は、父の生まれから、どういう仕事をしていたのか、性格はどうか、
私達の父への思いなどを聞いていただいて、付けていただきました。
私と弟と父親の思い出や性格、生きてきた人生なんて振り返った事がなかったので
ご住職と話し合っていろいろ思い出す事もあり、小さいころは父親に反発したり
してましたが、父親の思いに浸れたりして、気持ちの整理がついて心が落ち着きました。
戒名については母が書道教室をしたり、人との交流が多かったので、
当時のご住職に戒名の位号、大師を付けていただいていたので
父の戒名には居士を付けていただきました。
位号付け合わせは大師には居士、信女には信士を付ける習わしだそうです。
また先に亡くなった方の位号を超えてはいけないと言われています。
(大師、居士)>(信女、信士)
お布施については、ご住職が代替わりして、昔は居士といえば、
かなりの高額(90万円)だったようなのですが、今回はあまり決まった
金額ではなく、おおよそ前の1/2位であとはお気持ちでのことでした。
お布施のお渡しするタイミングも式終了後、落ち着いた後日でいいと
おしゃっていただけましたので、気持ち的に助かりました。
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